2014年1月8日水曜日

『戦後史のなかの象徴天皇制』


こちらは昨年11月に刊行された河西秀哉=編著『戦後史のなかの象徴天皇制』(吉田書店)です。
文字通り象徴天皇制に関する研究書です。

装丁としては、なんといってもカバーに使う写真の存在感が大きく、それを生かすことが重要でした。
1946年に戦後巡幸(初めて使う言葉です)された昭和天皇と庶民の写真。
帽子をとる昭和天皇と、お辞儀するしながら視線をかわす男性。
戦前だったらこういうシーンは、なさそうですね。
鮮明な写真だったので、なるべく大きく使うようにしました。

表4は、2009年に即位20年をお祝いする国民式典での写真で
こうしたシーンではふつうなら正面下からの絵がおなじみですが
背後からのショットが新鮮です。
こちらも表1と同じ大きさで使用しました。

時代の離れたふたつの写真を使ったことで、戦後という時間の幅を感じてもらえるかと思います。



カバー:MTA+-FS *グロスニス加工
表 紙:アラベール/プリムローズ
別丁扉:TS-1/N-7
見返し:STカバー/びわ
オ ビ:コート紙


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