2013年6月21日金曜日

『がんばれ! 銚子電鉄』



  ぬれ煎餅を買ってください!

  電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです。


銚子電鉄のサイトのトップページにこんな文字が掲載されたのは7年前です。
経営危機のローカル線が間近に迫った車両点検費用のために、
ぬれ煎餅を買ってほしいという、切実なメッセージでした。
一時けっこう盛り上がり、ぬれ煎餅のおかげで経営も立て直したように思っていたのですが、そう簡単ではなかったようです。

「銚子電鉄」経営危機 「ぬれ煎餅」頼りでは…運行に支障も
当時、銚子電鉄の社員の方の書いた本の装丁を担当しました。

向後功作=著『がんばれ! 銚子電鉄 ローカル鉄道とまちづくり』(日経BP社)

ぬれ煎餅騒動の顛末についての本ではあるのですが
銚子電鉄をまちづくりの中心にしたいという著者の考えも書かれています。

装丁のポイントは、なんといっても写真です。
鉄オタの方々にも目にとめてもらわないといけないので
「いい鉄道写真」とする必要がありました。
車体がはっきりと見えるようにする、
線路横の畑はポイントが高いのでトリミングしない、
電柱(?)もはずさない…など。

写真は自体はスナップ写真に近かったので、かなり色を修正しました。
車体の赤を鮮やかにしたり、畑や森を明るくしたり。
実際に見たときの印象に近づけられていたら、いいのですが。

東日本大震災の風評被害もあり、経営はかなり切羽詰まっているようですが
どうにかならないんですかね。
 北三陸鉄道みたいにミスコンってわけには
いかないでしょうけどもねえ…じぇじぇじぇ


0 件のコメント:

コメントを投稿